ストーリー&サイト
OUV 世界遺産としての価値
概要
19世紀半ばから20世紀の初頭にかけ、日本は工業立国の土台を築いた。
明治における産業日本の勃興は、世界の歴史において特筆すべき出来事であった。西洋より地理的にも遠い東洋の島国は、19世紀の半ば、徳川幕府の鎖国政策により、欧米列強の植民地支配もしくは経済支配の及ぶことなく、西洋科学に門戸を閉ざしていた
歴史的背景
揺籃期 ものづくりの心と志
侍の科学への挑戦は1840年からの阿片戦争に遡る。この戦争で師と仰ぐ東洋の大国清がヨーロッパの島国に負けた衝撃から始まった。「煙をあげて走る蒸気船と遠くからでも撃てる大砲を持っている。中国でも勝てない相手なら日本はひとたまりもない」。鎖国政策の下、遠洋に出る大型船や武器の製造は厳しく監視されていた...
3つの産業類型の時系列に沿った発展(1850年代~1910年)
1850年代~1910年にかけての重工業分野(製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業)における産業化の歩み