有明海は干満の差が5.5mもある遠浅の干潟で、築港工事は土砂との闘いだった。團琢磨は物流の効率化を図り社運を賭けて、採炭現場に近く三池港を建設した。ハミングバード(ハチドリ)が羽ばたく形状に設計され、泥土が航路に流れ込まない様、2本の防砂堤を造り、長い航路を浚渫、大型船が入港できる水深を確保した。閘門はイギリスのテムズ・シビルエンジニアリング社に発注し、三井三池炭鉱社製作工場(後の三池製作所)が施工した。明治日本の最先端の港湾土木技術と英知を結集した珠玉の名港と謳われ、築港工事の金字塔となった。港は電化され、護岸には巨大なコールローダー(三池式快速石炭船積機)が敷設され、物流は効率化された。三池港は現役の産業港として稼動している。
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三池港
文化財指定: | 景観重要建造物 |
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所在地: | 大牟田市新港町 |
Tel: | 0944-41-2515 (大牟田市企画総務部 世界遺産登録・文化財室) |
Fax: | 0944-41-2552 (大牟田市企画総務部 世界遺産登録・文化財室) |
入館料: | ふ頭閘門等稼動施設は非公開 島鉄高速船乗り場前広場から随時見学可能 |
アクセス: | 大牟田駅西口から西鉄バス「三池港」行き10分 三池港終点下車すぐ |
駐車場: | 島鉄高速船乗り場前広場にあり |
※入館料、開館時間、休館日などは予告なく変更になる場合がありますので、現地にご確認ください。