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明治日本の産業革命遺産
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三重津海軍所跡

  • 三重津海軍所は1861年に建設され、現存する日本で最も古いドックです。2009-2012年、発掘調査されました。正面部の木組は側面の柱に固定され、また全体の構造も内壁にしっかりと支えられて、完全な状態で残っていました。
  • 三重津海軍所跡の全景。
  • 三重津海軍所跡の木組護岸遺構。
  • 三重津海軍所跡の断面図。
  • 1850年代の絵図で、早江津川沿いにある三重津海軍所を描いたものです。有明海口から6キロ上流にあり、九州西部への海上アクセスには非常に便利な立地でした。しかし、河口に近い立地のため,喫水線の浅い船舶しか利用できませんでした。
三重津海軍所は1861年に建設され、現存する日本で最も古いドックです。2009-2012年、発掘調査されました。正面部の木組は側面の柱に固定され、また全体の構造も内壁にしっかりと支えられて、完全な状態で残っていました。 三重津海軍所跡の全景。 三重津海軍所跡の木組護岸遺構。 三重津海軍所跡の断面図。 1850年代の絵図で、早江津川沿いにある三重津海軍所を描いたものです。有明海口から6キロ上流にあり、九州西部への海上アクセスには非常に便利な立地でした。しかし、河口に近い立地のため,喫水線の浅い船舶しか利用できませんでした。

長崎警護の任にあった佐賀藩は、長崎防衛のため湾に砲台を築き、欧米列強の軍艦の脅威に備え、他藩に先んじて西洋科学の情報を入手した。オランダ海軍の支援で、長崎海軍伝習所が開所すると、佐賀藩主鍋島直正は、多くの藩士を派遣し、洋式船の操縦技術を習得させた。海軍伝習所の閉鎖後、城下より南東5km、早津江川河口より6km上流の、三重津の地において、士官教育を継続した。佐賀藩は三重津に伝統的工法で洋式乾船渠を建造し、木造外輪蒸気船「凌風丸」の建造に成功している。

尚、オランダのユーリッヒ・ヒューゲニン陸軍少将の著した「ルイク国立鋳造所における鋳造法」の情報を元に、佐賀藩は日本で初めて反射炉の建設に成功した。反射炉は金属溶解炉の一つで、1850年代、佐賀藩に続き国内各地で全11の反射炉が建設された。但し佐賀の地に反射炉の遺構は現存していない。尚、長崎防衛のために佐賀藩が建設した砲台、四郎ヶ島台場跡は現存している。

許可なく写真の複製、本文、内容の引用を固く禁じます。
三重津海軍所跡
文化財指定: 国指定史跡
所在地: 佐賀県佐賀市川副町大字早津江津
Tel: 0952-40-7105(佐賀市企画調整部世界遺産登録推進室)
FAX 0952-29-2095(佐賀市企画調整部世界遺産登録推進室)
見学料 無料
駐車場時間 4月~9月:09時~18時
10月~3月:09時~17時
定休日 年中無休
隣接する佐野常民記念館は、月曜日(月曜日は祝日・振替休日の場合は翌日)
アクセス <バス>
  • JR佐賀駅バスセンターから佐賀市営バス諸富・早津江線にて40分、佐野常民記念館入口バス停下車、徒歩で5分
  • 西鉄柳川より西鉄バス久留米沖新線にて30分、終点早津江バス停下車、徒歩で5分
駐車場 有(バス5台 乗用車50台)
関連サイト 佐野常民記念館ホームページ
佐賀市役所ホームページ内三重津海軍所跡紹介の特設ページ