長崎警護の任にあった佐賀藩は、長崎防衛のため湾に砲台を築き、欧米列強の軍艦の脅威に備え、他藩に先んじて西洋科学の情報を入手した。オランダ海軍の支援で、長崎海軍伝習所が開所すると、佐賀藩主鍋島直正は、多くの藩士を派遣し、洋式船の操縦技術を習得させた。海軍伝習所の閉鎖後、城下より南東5km、早津江川河口より6km上流の、三重津の地において、士官教育を継続した。佐賀藩は三重津に伝統的工法で洋式乾船渠を建造し、木造外輪蒸気船「凌風丸」の建造に成功している。
尚、オランダのユーリッヒ・ヒューゲニン陸軍少将の著した「ルイク国立鋳造所における鋳造法」の情報を元に、佐賀藩は日本で初めて反射炉の建設に成功した。反射炉は金属溶解炉の一つで、1850年代、佐賀藩に続き国内各地で全11の反射炉が建設された。但し佐賀の地に反射炉の遺構は現存していない。尚、長崎防衛のために佐賀藩が建設した砲台、四郎ヶ島台場跡は現存している。
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三重津海軍所跡
文化財指定: | 国指定史跡 |
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所在地: | 佐賀県佐賀市川副町大字早津江津 |
Tel: | 0952-40-7105(佐賀市企画調整部世界遺産登録推進室) |
FAX | 0952-29-2095(佐賀市企画調整部世界遺産登録推進室) |
見学料 | 無料 |
駐車場時間 | 4月~9月:09時~18時 10月~3月:09時~17時 |
定休日 | 年中無休 隣接する佐野常民記念館は、月曜日(月曜日は祝日・振替休日の場合は翌日) |
アクセス | <バス>
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駐車場 | 有(バス5台 乗用車50台) |
関連サイト | 佐野常民記念館ホームページ 佐賀市役所ホームページ内三重津海軍所跡紹介の特設ページ |