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明治日本の産業革命遺産
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エリア6 長崎

長崎港は極東アジアの通商に利便性の高い自然の良港であり、鎖国時代にも幕府の直轄地として、出島を西洋の窓として西洋の情報・知識・文化・交易の拠点であった。歴史的にも地理的に近い中国、東南アジアの諸国と長い交流の歴史をもつ。ペリー提督の浦賀来航に呼応し、幕府が、大船建造の禁を解き、海軍創設を計画し、この地にオランダ人海軍少将の手を借りて長崎鎔鉄所(後の三菱長崎造船所)と長崎海軍伝習所を建設したところから、日本の重工業が産声をあげ、近代産業濫觴の地となった。長崎県の資産は、本構想23の構成資産のうち、最多の8つの資産が立地する。3つの産業類型の2つに相当する造船業、石炭産業に関する構成資産が立地をする。それらは何れも大船建造の禁が明けた後の、西洋技術の直接導入また産業化完成期の時代を証言する遺産群で、また、産業形成期、明治維新の中心的雄藩の一つ土佐藩の開成館に勤務した藩士、岩崎彌太郎が興した「三菱」とトーマス・グラバーに深く関連している。

  • 小菅修船場跡
  • 三菱長崎造船所 第三船渠
  • 三菱長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン
  • 三菱長崎造船所 旧木型場
  • 三菱長崎造船所 占勝閣
  • 高島炭坑
  • 端島炭坑
  • 旧グラバー住宅

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