活気あふれる港湾都市、長崎の新地中華街に住む中国人商人たちが、いつからランタン(中国提灯)を飾って旧正月(春節)を祝うようになったのか、本当のところは、誰にもはっきりとはわかりません。しかし、ランタンが長崎の街中に飾られるようになった1994年には、そうした伝統は1世紀以上続いていました。
旧正月の最初の2週間を通して行われるこのイベントは、今では長崎ランタンフェスティバルとして広く知られるようになり、長崎の冬の一大風物詩となっています。15,000個以上の明るく輝く極彩色のランタンが長崎の街中に飾られ、この種のお祝い行事としては間違いなく日本最大、絶対にお勧めのイベントです。
ランタンフェスティバルでは、新地中華街や眼鏡橋周辺、地元の商店街などに、巨大な「ランタンのオブジェ」も登場します。その他の見どころとしては、点灯式、中国雑技、獅子舞や龍踊り、中国のパフォーマンスやショー、「胡弓」の演奏、皇帝パレード、媽祖(航海安全の女神)行列、キャンペーンレディが挙げられます。
色とりどりのランタンは長崎市内のほぼ全域で見ることができますが、イベントの中心となる会場は、新地中華街、湊公園、中央公園、眼鏡橋周辺、観光通り商店街です。
2020年の長崎ランタンフェスティバルは、1月24日~2月9日に行われます。お見逃しなく!
中島川にかかる眼鏡橋を飾る美しい黄色いランタンが、橋の下の水面に妖しく映っています。1634年に建造された眼鏡橋は、日本最古のアーチ式石橋とされています。また、橋のアーチと川面に映ったその影とを合わせると「メガネ」のように見えることから、この名前がついたと言われています。眼鏡橋は、国の重要文化財に公式に指定されており、観光名所として年間を通して賑わっています。
龍踊りは、もともとは五穀豊饒を祈る中国の雨乞いの神事だったと考えられています。伝統的な唐人服をまとった「龍衆」が、雨を降らすように雲に向かって叫びながら、20メートル(65フィート)の長さの龍を動かし、玉(月を意味する)を飲み込もうとしているかのような動きをさせます。龍はとても重く、運ぶには少なくとも10人は必要です。
2020年の長崎ランタンフェスティバルは、1月24日~2月9日に行われます。すごく素敵なのでぜひお見逃しなく!
ランタンフェスティバルは、美しい港町の長崎を訪れるちょうど良い機会になるでしょう。
他にお勧めの見るべきもの、体験すべきことについて、詳しくは、私の記事「長崎で体験すべき5つのこと」をご覧ください。
photos by: @adventure.w.ana and @jonnosenior